1、入隊志願へ 3、オバーニュへ
2,再挑戦(志願2,3回目)


 帰国後、視力回復手術の情報を集め、すぐ手術をする。
PRKというレーザー手術だ。
その当時では私にとって最適なものだった。
東京までいって手術した。交通費、宿泊費等全部で90万円ほどかかった。
6ヶ月間は定期検査を受ける必要があるといわれ、その間ホテルのウエイターのバイトをして過ごした。もちろんトレーニングをやりながら。
ホテルでバイト

 約半年後両目とも1,0以上の視力を維持しており、医者からも問題なしとのむね言われたので再渡仏する。
 今回は3日ほどパリで過ごしただけで前回と同じ志願受付所(フォルト ド ノジャン)に行く。
 最初にある簡単な面接、身体検査も無事パスする。
そこには、すでに20人ほど志願者がいた。
中国人、韓国人、モロッコ人、ハンガリー人…。
 そのうちの一人の韓国人と仲良くなる。
名前は忘れたが、韓国の特殊部隊にいたと言っていた。
彼はすでに実戦を経験しており、(もちろん敵は北朝鮮)敵を何人か殺したと言っていた。
 パラシュート降下はもちろん、MP5や、サイレンサー付き、レーザーポインター付きの拳銃等を使用した訓練を受けていたらしい。
韓国軍はかなりレベルが高いようだ。外人部隊よりはるかにレベルは上だろう。

 何日かして病院へ身体検査を受けに行く。
性病から内臓までいろんな検査を受ける。
私は心臓の音が変だと医者に言われ不合格となる。
二度目の不合格だ。
せっかく視力を治してきたのに、またしてもである。
 病院から戻りこれからのことを考える。
まだ3日ほどここにいなければならないらしい。
日本にいるときから外人部隊がだめだったらコソボに行こうと考えていたので其の行き方を訊いて回る。
南イタリアからアルバニアへ船が出ているらしい。

 志願受付所を出る際、『一般の病院で異常がないと言われたらまた来い』と言われる。

 駅でとりあえずマルセイユまでの切符を買う。
これからどうなるんやろうと思う。
まさかほんまにコソボ行く羽目になるとわなあ。
でもどうやって現地の部隊に入ったらいいんやろう。
だいたいどこにいてんねん?米軍かなにかの後つけて行ったらええやろか。
それか戦場カメラマンみつけてついて行ったらええんちゃうか!とかいろいろ考える。
 ふと、こうなったらダメもとでフランス中の外人部隊の志願受付所に行ったろか!と思う。

 というわけで、リヨンで降りて3度目の志願をしに行く。
すると、すべての検査にパスしてオバーニューの総合受付所みたいなところに行くことになった。
フランス中の志願者が集められる所だ。
何事もやってみるものである。

 祝!一次関門突破!


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